コンクリート技術者を対象とした資格には様々なものがありますが、コンクリート技士はもっとも基本的なレベルに位置づけられる資格です。
皆様は、これから、いろいろな資格に挑戦していくことになると思います。その最初の一歩がコンクリート技士です。
「砂上の楼閣」という言葉もありますが、堅固な基礎を築くことが大切です。
このことが、将来、大きなアドバンテージになるという事実を励みにしてください。
じっくり腰をすえて(つまり、時間をかけて)、充実感を覚えるほどに学習されることをお勧めいたします。

皆様の多くは、すでにコンクリート技士他の資格を取得された方です。つまり、基礎を習得済みの方々です。にもかかわらず、毎年80%もの受験者が涙をのむという現実は、何を意味しているのでしょうか?
合格水準が明らかにされていない以上、厳密に分析することはできませんが、1つの原因として、受験準備が不足しているということは考えられないでしょうか。
今後も合格率が、極端に変化することはないと思われます。そうだとすれば、何らかの資格を有する受験者であっても、80%もの方が合格することはできないのです。
平均的な受験者が、どのくらい準備するのかを考えてみましょう。テキストを数回読み、過去問を数回解く、というところではないでしょうか。
この中から合格できるのは20%ではありません。少数のエキスパートだけです。このほかの合格者は、これ以上の準備をして臨んだものと考えざるを得ないのです。
これから導かれる結論は、標準的な受験者が合格するためには、平均以上の準備をしなければならないということです。
受験準備をするためには、学習教材が必要です。
準備期間や実力に応じて、適切な教材を選択するようにしましょう。優先順位の高いものから挙げてみます。

これらは、もっとも重要な教材です。
テキストは知識を習得するためのもので、過去問は出題レベルを確認し、あらかじめ出題形式になじんでおくためにも必要なものです。
最低限の教材ということができます。
コンクリート技士試験では、特定のテキストが定められていませんので、参考書の中から適当なものを選んで学習する必要があります。
コンクリート診断士試験では、下記のテキストが用意されています。書店でも購入できますが、講習会の受講者には配布されますので、別途入手する必要はありません。
コンクリート診断技術[基礎編]、[応用編] ((社)日本コンクリート工学協会)

これらは、テキストや過去問による学習を補う存在です。受験準備の助けとなる書籍が、数多く販売されていますので、手にとって、気に入ったものを選ぶのがよいでしょう。体系的にまとめられている本を選ぶことがポイントです。
コンクリート技士を受験する方には、下記の書籍をお勧めいたします。技士の資格を更新する際、講習会を受講することが義務付けられていますが、本書は、その際のテキストとして用いられているものです。
高額なことが難点ですが(8,400円)、良い本です。本書の記述がそのまま出題されることもあります。
コンクリート技術の要点 ((社)日本コンクリート工学協会)
コンクリート診断士を受験する方には、下記の書籍をお勧めいたします。本書は、変状や劣化のメカニズムをていねいに解説しています。記述式問題への対応方法も示されています。
合格のためのコンクリート診断士試験講座 (新建新聞社)
民間企業が主催する講習会、記述式問題の添削指導、eラーニング教材などがあります。
必須の教材ではありませんが、上手に活用すれば期待以上の効果を得ることも可能です。
その内容を簡単にご紹介しましょう。
