コンクリート診断士試験は、筆記試験により行われます。試験方法は次のとおりです。
各問題の出題傾向と対策を確認していきましょう。
4つの選択肢から1つの正解を選ぶ問題です。次のような問題が50問出題されます。
下の例のように、図表や写真を示して視覚的に考えさせる問題もたくさん出されています。
例年、複数の計算問題が出題されています。


出題範囲全体から幅広く出題されていますが、効率的な学習を進めるためには、全体を以下の5分野に大別するのがよいでしょう。
過去5年間の出題割合は、次のようになっています。
補修・補強に着目すると、補修からの出題が2/3、残りが補強からの出題となっています。

以下では、分野ごとの出題傾向と対策を示していきます。
過去5年の出題数は、次のようになっています。

過去5年の出題数は、次のようになっています。

過去5年の出題数は、次のようになっています。

過去5年の出題数は、次のようになっています。

過去5年の出題数は、次のようになっています。

四肢択一式問題の出題傾向と対策について簡単に述べてきました。詳細な分析と対策は、以下の参考書に示しています。
合格のためのコンクリート診断士試験講座 (新建新聞社)
コンクリート診断士試験の記述式問題には、問題A(必須)と問題B(2問からどちらかを選択)とがあります。それぞれ問うところが異なっていますので、注意が必要です。
出題内容と対策をみていきましょう。
問題A
年度 |
内容 |
|---|---|
2005年 |
維持管理記録の保存と活用 |
2006年 |
診断士の資質と診断に当たっての態度 |
2007年 |
社会資本整備の現状と課題、診断士の役割 |
2008年 |
構造物に関する事故事例と、診断士の役割等 |
2009年 |
社会資本整備のあり方と、維持管理における点検、評価・判定、対策の考え方 |
問題Aの出題傾向には、次のような特徴があります。
上記
は、受験者に自分の考えを述べさせる問題です。
この種の問題では、倫理の面からの考察が欠かせません。構造物を診断するうえでの基本的な能力とともに、倫理に関する考察を加えてまとめるのがよいでしょう。診断士としての社会貢献のあり方についても考えておく必要があります。
社会的に関心の大きい問題が生じた年は、そのような時事的な問題と絡めて出題されることが考えられますので、大きなトピックに関心をもっておくことも必要です。
は、主として知識を確認する問題です。
このような問題に対して、あやふやな知識を披露しても、満足な得点を得られないことは当然です。一連の診断業務について、構造物診断あるいは維持管理といった大所高所の観点から説明できるように訓練しておくとよいでしょう。
問題B
年度 |
内容 |
|
|---|---|---|
| 2005年 | 変状原因の推定と補修方法 | 建築 |
| 変状原因の推定と維持管理計画立案のための調査項目 | 地下構造物 | |
| 2006年 | 予測される不具合と調査方法、維持管理計画 | 建築 |
| 残供用期間に応じた調査項目と維持管理計画 | 橋脚 | |
| 2007年 | 変状原因の推定と予測される不具合、対策 | 建築 |
| 要求性能に及ぼす影響、詳細調査項目と補修・補強計画 | PC単純桁橋 | |
| 2008年 | ひび割れの特徴と詳細調査、維持管理計画 | 建築 |
| 変状原因の推定と詳細調査、維持管理計画 | シールドトンネル | |
| 2009年 | ひび割れの形態的特徴と発生原因、補修方法 | 建築 |
| 劣化原因の推定と進行メカニズム、必要な対策 | 道路橋RC床板 | |
問題Bの出題傾向には、次のような特徴があります。
問題Bが実地試験の代替であることを考えれば、
のような出題形式となるのも十分に理解できることです。
したがって、この種の問題では、解答のためのヒントが図表などの中に示されていることが多く、これを見つけるのにひと苦労することが多いようです。
とくに、ひび割れや各種劣化の原因を推定させる問題では、上記の傾向が著しいものです。
原因推定の設問をクリアしてしまえば、あとは調査方法、補修方法などの知識を問う設問ですから、ずっと解答しやすくなると思われます。
とはいえ、維持管理計画に関する設問などでは、やはり大所高所の観点から問題を理解していることが必要となります。
上記
に対して、どのように対応するのか、ということも重要なことです。
解答用紙は、マス目が引いてあるだけのものですから、解答を漫然と書き流していく記述方法では、一部の設問に対する解答を書き漏らしてしまう可能性もあります。
では、どうするのがよいのかというと、見出しを立てて記述していくことです。そのためには、書き出す前に目次を作ってしまうことが必要です。
具体的な方法については、以下の参考書に示しています。
合格のためのコンクリート診断士試験講座 (新建新聞社)