コンクリート技士試験の出題傾向と対策
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コンクリート技士試験は、筆記試験により行われます。試験方法は次のとおりです。
各問題の出題傾向と対策を確認していきましょう。
四肢択一式問題
4つの選択肢から1つの正解を選ぶ問題です。
次のような問題が40問出題されます。
例年、計算問題が1〜2問程度出題されています。
- 例題
- フレッシュコンクリートの一般的性状に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。
- 1.細骨材率を小さくすると材料分離しやすくなる。
- 2.ブリーディングの少ないコンクリートは、プラスティック収縮ひび割れが生じやすい。
- 3.流動化コンクリートとすれば、練混ぜ直後のスランプが同じ通常のコンクリートよりも、スランプの経時変化が小さくなる。
- 4.エントレインドエアを連行すると、フレッシュコンクリートの流動性が増す。
たいへん幅広い範囲から出題されていますが、これらを整理すると次のように大分類することができます。

- 材料
- 配(調)合
- フレッシュコンクリート
- 硬化コンクリート
- 製造、試験・検査
- 施工
- 各種コンクリート
- 鉄筋コンクリート構造
過去5年間の出題割合は、次のようになっています。

以下では、分野ごとの出題傾向と対策を示していきます。全般的に細かな数値を記憶していく必要があることに留意してください。
材料
過去5年の出題数は、次のようになっています。
- すべての材料から出題されています。
- セメントおよび混和材料では、用途と効果を理解しましょう。
- 骨材では、実積率などの用語や含水状態の定義、粗粒率の計算などに注意しましょう。
- 鋼材、補強材では、鋼材の機械的な性質や、種類の記号の意味などを確認しましょう。
- 練混ぜ水では、とくにスラッジ水を使用する場合の留意点に注意しましょう。

配(調)合
過去5年の出題数は、次のようになっています。
- 例年、配(調)合を計算する問題が1問程度出題されています。
- 配(調)合一般では、配(調)合の基本原則、配(調)合修正の基本原理を理解しましょう。
- 配(調)合計算では、出題パターンごとの解法をマスターしておきましょう。

フレッシュコンクリート
過去5年の出題数は、次のようになっています。
- 空気量、材料分離、凝結といった項目からの出題が多くなっています。それぞれの変化に影響を及ぼす要因について理解しておきましょう。

硬化コンクリート
過去5年の出題数は、次のようになっています。
- 耐久性からの出題が多くなっています。
- 力学的性質では、コンクリートの圧縮強度やクリープに影響を及ぼす要因、圧縮強度と引張強度、曲げ強度との関係、弾性係数の定義などについて確認しておきましょう。
- 体積変化、ひび割れでは、とくに乾燥収縮ひび割れ、温度ひび割れ、沈下ひび割れについて理解しておきましょう。
- 耐久性では、各種劣化に対する抵抗性を向上させる方法を理解しておきましょう。

製造、試験・検査
過去5年の出題数は、次のようになっています。
- レディーミクストコンクリートからの出題が多くなっています。
- JIS A 5308には、重要な内容が多く盛り込まれています。十分に理解しておく必要があります。
- 計量、練混ぜでは、JIS A 5308による計量方法および計量誤差、ミキサの種類と練混ぜ時間などについて確認しておきましょう。
- 試験・検査では、JIS A 5308の規定を理解しましょう。とくに圧縮強度の試験結果の判定について確認しておきましょう。
- 品質管理では、統計用語の定義、正規分布、
-R管理図などについて確認しましょう。

施工
過去5年の出題数は、次のようになっています。
- 施工全般からもれなく出題されています。工種ごとに一般的な施工方法、および施工上の留意点を理解しておく必要があります。
- コンクリート標準示方書やJASS 5などの記述を十分に確認しておきましょう。

各種コンクリート
過去5年の出題数は、次のようになっています。
- 多様な項目から出題されていますが、ほぼ毎年出題されているのは、寒中コンクリート、暑中コンクリート、マスコンクリート、水中コンクリート、高流動コンクリート、工場製品の6項目です。個別の留意点や対策などが少なからずありますので、これらを理解することが重要です。

鉄筋コンクリート構造
過去5年の出題数は、次のようになっています。
- 鉄筋コンクリートでは、梁部材の設計の基本を理解しておく必要があります。
- プレストレストコンクリートでは、プレテンション方式とポストテンション方式の特徴と留意点を確認しておきましょう。

○×式問題
文章の正誤を判定する問題です。次のような問題が20問出題されます。
- 例題
- C3Sの水和反応は比較的早く起こるため、材齢1日以内の強度発現を支配する。
四肢択一式問題と比べると、材料に関する出題が多くなっています。また、全体としてみると、材料、硬化コンクリート、各種コンクリートから6割程度の問題が出題されています。
難易度についても、四肢択一式問題と同等と考えてよいでしょう。特段の対策は必要ありません。前記の項目を全般的に学習すれば、十分に対応できると考えられます。
